私は従兄弟に死なれている。自ら。
なかなか人には話せない話で、親戚の中でももう誰も口に出さない話で、心の中でずっとずっと残り続ける話である。
部屋を1人で片付けて、小さく眠った彼を想うと途端に世界が信じられなくなる。
私は彼のことを何も知らなかったし、知ることができなかった。
母が姉と仲が悪かったから。
父が両親と仲が悪くなってから、余計にばあちゃんに懐くことができない私がいる。
「じいちゃんはあなたのこと、分からないからね」と言われた時、ものすごく傷ついたことを忘れられない私がいる。
じいちゃんが認知症になってから生まれたから、私は一度も孫として認められることはなかったとばあちゃんが言う。
本当のことは死んだじいちゃんしか知らない。
大好きな母方のおじいちゃんは大学四年で死んだ。冷たくなった額を触って、弾いてくれたエリーゼのためにを思い出して、吐きそうになりながら泣いた。失うと言うことを知った。
たまに墓石に手を合わせに行くと、私がしゃがむ場所を陽光の溜まり場にしてくれる。出迎えてくれている感覚になる。失ってもそばにいることを知った。
眠る間際に、気付かなかった愛情について考える。
しっかり生きたいと、また想う。
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